【平屋の現実】なぜ「平屋を建てたい人」の多くが最終的に2階建てを選ぶのか?徳島・香川の土地事情からプロが徹底解説!
こんにちは!今回は、住宅検討初期にとても人気の高い「平屋」について、その“リアルな実態”をぶっちゃけていきたいと思います。
実は、私たちの会社(徳島県・香川県エリア)には「平屋を建てたいんです!」というお問い合わせが非常に多く寄せられます。過去に平屋のルームツアー動画がバズったこともあり、県外からわざわざご相談に来られる方もいるほどです。
しかし、実際にお客様の最終的なお引き渡しデータを見てみると、ある驚きの事実に気づきます。 それは、「最初は『平屋がいい』と言って来られた方の多くが、最終的に『2階建て』を建てている」という現実です。
決して私たちが無理やり2階建てを勧めているわけではありません。お客様が直面する「現実的なハードル」とは一体何なのか、プロの目線から詳しく解説します。
【結論】「4LDK」を希望した時点で、平屋はほぼ難しくなる?
ズバリ、打ち合わせの現場で「平屋にしたい」というお客様に、部屋数や間取りの希望を聞くところからスタートしますよね。その際、「3LDK〜4LDK」というワードが出た時点で、実は平屋の実現は一気に難しくなります。
「えっ?一般的なファミリー向けの3LDKや4LDKが、平屋だとダメなの?」と思われるかもしれません。
お金(予算)が無限にあればもちろん可能ですが、一般的な予算内で考えた場合、ここに「徳島・香川ならではの土地と車社会の壁」が立ちはだかります。
理由①:平屋の4LDKは、想像以上に「広い土地」が必要
2階建てであれば、1階と2階に部屋を分散できるため、小さな敷地(坪数)でも部屋数を確保できます。しかし平屋の場合、すべての部屋が地面にベタッと平らに並ぶことになります。
- 一般的な4LDKの平屋を建てる場合、建物だけで30坪〜35坪(こだわりによっては40坪近く)の広さが必要です。
理由②:地方都市特有の「駐車場問題(車最低3台)」
さらに、徳島や香川(特に徳島エリア)は完全な車社会です。家を建てるとなると、お客様からのご要望は「駐車場は最低でも3台、できれば4台分ほしい」というのが基本です。夫婦の分に加え、来客用や子供が大きくなった時の分まで見越すと、3台〜4台は必須になります。
- 「30〜35坪の建物」+「車3〜4台分の駐車場」+「ちょっとしたお庭や倉庫スペース」
これらをすべて平屋の敷地内に収めようとすると、計算上、最低でも80坪以上の土地が必要になってくるのです。
街中で「80坪以上の土地」を探すという高いハードル
仮に「予算を上げて80坪の土地を買おう!」と決意したとしても、次の問題が発生します。それは「そもそも、街中にそんな広い土地が売っていない」という現実です。
例えば、徳島市内の人気エリア(城東小学校区など)や、高松市内の利便性の高いエリア(レインボー通りやサンフラワー通り周辺)で土地を探す場合、一般的な分譲地は1区画あたり40〜50坪程度で区切られていることがほとんどです。
街中で80坪以上の平屋を建てようと思ったら、「売り出されている分譲地を2区画まとめて買い取る」くらいの財力が必要になってしまいますが、これは現実的にかなり難しい話になってきます。
郊外に行けば建てられる?「土地の2重苦」
「じゃあ、少し郊外(田舎)に行けば土地が広いから大丈夫では?」と思われるかもしれません。確かに郊外なら広い土地は見つかりますが、今度は別のハードルが。
例えば、坪単価20万円の土地だとしても、60坪なら1,200万円ですが、平屋のために80坪〜100坪購入するとなると、土地代だけで1,600万〜2,000万円近くまで跳ね上がってしまいます。
つまり、平屋を建てるには、
- そもそも都合の良い広い土地が市場にない
- あったとしても土地の総額(予算)が高くなりすぎる という「2重苦」をくぐり抜ける必要があるのです。
実際に平屋を建てられているのはどんな人?
では、どんな人が実際に平屋を建てられているのでしょうか?現場のデータを見ると、主に以下の3つのパターンに当てはまる方です。
- 実家や親御さんから「広い土地」を譲り受けた方(農家さんなど、もともと土地を持っている)
- 利便性を諦めて、完全に「郊外・田舎暮らし」と割り切って広い土地を安く買った方
- 「1人暮らし」または「夫婦2人暮らし」で、部屋数は2LDK程度、駐車場も2台で十分というコンパクトな平屋を建てる方
この条件に当てはまらない場合(=土地から新しく探すファミリー層の場合)は、現実的な予算や駐車場のシミュレーションを重ねていくうちに、お客様自身も「あ、それなら2階建てにした方が生活しやすいし、予算も抑えられるね」と納得され、スタート(平屋)とゴール(2階建て)が変わっていくケースがほとんどです。
まとめ:それでも平屋を諦めたくない方へ
私たちは、お客様の「平屋を建てたい」という夢を決して否定したいわけではありません。むしろ、必死になって叶える方法を一緒に考えます。ただ、嘘や調子の良いことだけを言って後から予算オーバーで苦しんでほしくないため、商談の場でもこのように「最初からリアルな現実」をお伝えするポリシーを持っています。
もし、これから徳島・香川エリアで平屋を検討されるなら、以下のポイントを意識してみてください。
- 親御さんなどから譲り受けられる土地がないか確認する
- 間取りを2LDK〜3LDKにコンパクト化できないか検討する
- 土地探しをする際は、駅近などのエリアを少し広げて郊外まで視野に入れる
たまに市場にポロッと出てくる「掘り出し物の広い土地」に出会えるラッキーなケースもありますので、まずは諦めずに「平屋が希望です!」と私たちにぶつけてみてください。
その上で、現実的なシミュレーションを行いながら、あなたにとって最高の家づくりの形(平屋、あるいは納得のいく2階建て)を一緒に見つけていきましょう!

