意外と知らない「住宅設備の寿命」と交換費用。後悔しないための資金計画とは?
「家は建てて終わりじゃない」
これは、マイホームを検討する際に、誰もが一度は耳にする言葉ではないでしょうか。しかし、具体的に家を建てた後、どんな費用がかかるのかを把握している人は意外と少ないものです。
「給湯器が突然壊れて、予想外の出費に…」
「外壁のメンテナンスって、そんなにお金がかかるの!?」
住宅は、家族の暮らしを支える大切な資産ですが、時間とともに劣化していきます。家のローン返済に加えて、設備機器の交換や大規模な修繕費用が重なると、将来の家計を圧迫してしまうことも少なくありません。
本コラムでは、多くの人が見落としがちな**「住宅設備の一般的な寿命と交換費用の目安」**を徹底的に解説します。そして、後悔しないために、計画的にメンテナンス費用を積み立てる「賢い資金計画」について詳しくご紹介していきます。
なぜ設備の寿命を知ることが重要なのか?
設備機器の寿命と交換費用を事前に把握しておくことは、家を建てた後の暮らしを豊かにする上で非常に重要です。
1. 突然の出費で慌てない
給湯器やIHクッキングヒーターなど、毎日使う設備が突然故障すると、暮らしに大きな支障をきたします。こうした時に、慌てて高額な出費をするのではなく、事前に交換費用を把握していれば、焦らずに対応できます。
2. 計画的な資金計画を立てられる
住宅ローン返済と並行して、将来のメンテナンス費用を計画的に積み立てることで、将来の家計破綻リスクを回避できます。設備の寿命を知ることは、未来の家計を守るための第一歩です。
3. 安心して快適に暮らせる
設備を定期的にメンテナンスし、適切な時期に交換することで、故障のリスクを減らし、安全で快適な暮らしを長く維持できます。

主要な住宅設備の寿命と交換費用の目安
ここでは、特に交換費用が高額になりがちな主要な設備について、一般的な寿命と費用の目安をご紹介します。
1. 給湯器
- 一般的な寿命: 10年〜15年
- 交換費用の目安:
- ガス給湯器: 15万円〜30万円
- エコキュート(電気温水器): 30万円〜60万円
- ポイント: ほとんど毎日使うため、故障するとすぐに困ってしまいます。耐用年数が近づいたら、早めに点検や交換を検討しましょう。
2. IHクッキングヒーター・ガスコンロ
- 一般的な寿命: 10年〜15年
- 交換費用の目安:
- IHクッキングヒーター: 10万円〜25万円
- ガスコンロ: 8万円〜20万円
- ポイント: グレードや機能によって価格帯に幅があります。交換時には、最新の省エネモデルや清掃しやすいタイプなどを検討するのもおすすめです。
3. トイレ
- 一般的な寿命: 15年〜20年
- 交換費用の目安: 15万円〜40万円
- ポイント: 便器自体は丈夫ですが、ウォシュレットや内部の電子部品が先に寿命を迎えることが多いです。最新のモデルは、節水機能や自動洗浄機能など、より便利で経済的なタイプが増えています。
4. 浴室換気乾燥機
- 一般的な寿命: 10年〜15年
- 交換費用の目安: 10万円〜25万円
- ポイント: 湿気を取り除いてカビを防ぐ、重要な役割を果たしています。故障したまま放置すると、カビや腐食の原因になるため、早めの交換が必要です。
5. 外壁(塗り替え・張り替え)
- 一般的な寿命:
- サイディングの塗り替え: 10年〜15年
- サイディングの張り替え: 30年〜40年
- 交換費用の目安:
- 塗り替え: 80万円〜150万円
- 張り替え: 150万円〜300万円
- ポイント: 外壁は、雨風や紫外線から家を守る重要な部分です。定期的なメンテナンスを怠ると、雨漏りや家の劣化につながります。
6. 屋根(葺き替え・塗り替え)
- 一般的な寿命:
- 屋根材の塗り替え: 10年〜15年
- 葺き替え(屋根材の交換): 30年〜50年
- 交換費用の目安:
- 塗り替え: 50万円〜100万円
- 葺き替え: 100万円〜250万円
- ポイント: 屋根も外壁と同様に、家の寿命を左右する重要な部分です。特に、台風や地震などの災害後には、専門家による点検をおすすめします。
「設備」以外に見落としがちなメンテナンス費用
設備機器以外にも、将来的に高額な費用がかかる可能性がある部分も把握しておきましょう。
- シロアリ対策: 5年〜10年ごとの対策が推奨されており、1回あたり10万円〜30万円程度かかります。
- 給排水管の交換: 築25年〜30年が目安で、50万円〜100万円以上かかることもあります。
- 内装のリフォーム: クロスや床の張り替えは、10年〜15年を目安に行う家庭が多いです。
- 防蟻処理: 5年ごとの再施工が推奨されています。
後悔しないための資金計画:今からできる3つの対策
これらの費用を把握した上で、無理なく支払っていくためには、今から計画的に準備することが大切です。
1. 月々の積み立てを始める
最も確実なのは、毎月少しずつ将来のメンテナンス費用を積み立てることです。
- 計算例:
- 15年後に給湯器(30万円)と外壁の塗り替え(150万円)が必要になると仮定します。
- 合計180万円を15年間(180ヶ月)で積み立てる場合、毎月1万円を積み立てれば準備できます。
このように、具体的な目標額から逆算して積み立てることで、将来の不安を減らせます。
2. 定期的な点検を依頼する
ハウスメーカーや工務店が行う定期点検を必ず受けましょう。プロの目で家の状態をチェックしてもらうことで、小さな劣化を早期に発見でき、大規模な修繕費用を抑えることができます。
3. 設備は「グレードダウン」も検討する
家を建てる際、最新の設備やグレードの高いものを選びたくなりますが、その分、将来の交換費用も高くなります。
- 優先順位をつける:
- どの設備にこだわるかを考え、優先順位をつけましょう。
- 例えば、「給湯器はシンプルで十分」「キッチンだけは最新のものを入れたい」など、メリハリをつけることで、将来の交換費用を抑えることができます。
まとめ:家を「資産」として育てるために
家は、建てて終わりではありません。適切なメンテナンスを施すことで、その価値を長く保ち続けることができます。
給湯器や外壁といった設備の寿命や交換費用を事前に知っておくことは、将来の家計を守る上で非常に重要です。
「住宅ローンがあるから、メンテナンス費用まで手が回らない…」と諦めるのではなく、今回ご紹介した内容を参考に、月々1万円でも良いので、今から積み立てを始めることを強くおすすめします。
家を大切に手入れし、計画的に資金を準備することは、家という資産を育てることであり、将来の安心と快適な暮らしを守るための重要なステップです。ぜひ、今日から未来の家計を守るための第一歩を踏み出してみてください。
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