ウォークスルークローゼットとは? 機能性やウォークインとの違いを解説
 
ウォークインクローゼットを使っている人も、ウォークスルークローゼットについてはなじみがなく、実際の機能についてあまり知らないという方も多いのではないでしょうか。
この記事ではウォークスルークローゼットがどういう点で機能的なのか解説していきますので、ウォークスルークローゼットのある間取りを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
ウォークスルークローゼットとは
まずは、ウォークスルークローゼットの特徴や種類など、基本的な事項について説明します。
ウォークスルークローゼットの特徴
ウォークスルークローゼットは、「ウォークスルー」という言葉どおり、通り抜けできることが最大の特徴です。通り抜けするためには2つの出入り口が必要です。
ウォークスルークローゼットには複数のタイプがありますが、いずれも人が収納の中に入ることができ、かつ通り抜けすることが可能です。
ウォークインクローゼットとの違い
ウォークインクローゼットは、人が中に入ることができる収納のことをいいます。一方、は、ウォークスルークローゼットは、中に入るだけではなく、通り抜けることが可能です。
つまり、ウォークインクローゼットとウォークスルークローゼットの違いは、出入り口の数です。出入り口が一つなのがウォークインクローゼット、出入り口が2つ以上あるのがウォークスルークローゼットということになります。
ウォークスルークローゼットの種類
ウォークスルークローゼットは、形状の違いにより、主に以下の3つの種類に分類されます。
① I型
片側のみにポールが設置されており、片側は通路として使用するタイプです。
収納と通路を兼ねることができるので、狭い家や限られた空間を有効活用したい場合に向いています。
② II型
両側にポールなどの収納があり、その中央を通ることができるタイプです。
両面に収納できるため、収納力が高く、衣類が多い家や家族の人数が多い場合に適しています。ただし、2つのクローゼットに加えて通路分の幅を確保しなければならないので、それなりのスペースが必要です。
③ L型
通路がL字に曲がったタイプで、主に住宅の角に設置されます。収納の位置は、広さや収納量に応じて、両面と片面のどちらでも作れます。
④ U型
部屋の奥などに作られることが多い形状で、U型に収納があるタイプです。主な特徴として、三面に収納があるので収納力が高いことや、その形状から回遊動線になることがあげられます。
上記以外にも、扉の有無や収納のポールの位置や数などの違い、設置スペースの形状・広さなどの違いによって、ウォークスルークローゼットはさまざまなタイプがあります。住宅の広さや形状、家族のライフスタイルに合わせて選択しましょう。

ウォークスルークローゼットの機能性
ウォークスルークローゼットの魅力として、家事や生活をしやすくする動線がつくれるという点が挙げられます。部屋と部屋をつなぐという特徴により、家事や生活をより効率的に送ることができるのです。
例えば、キッチンと洗濯物をする部屋がウォークスルークローゼットで繋がっていると、家事の動線をスムーズに描けます。
ほかにも、寝室とリビングがウォークスルークローゼットで繋がっていると、朝起きてクローゼットを通って身なりを整えてからリビングへ、という生活リズムをつくることが可能です。
ウォークスルークローゼットのメリット
・生活動線に組み込むことができる
ウォークスルークローゼットは、収納と通路を兼ねているため、生活動線に組み込むことが可能です。
玄関からリビング、あるいは寝室から廊下などの生活動線上に設置すれば、生活しやすくなるでしょう。
・家事効率が向上する
ウォークスルークローゼットを家事動線上に設けることで、家事効率を向上させることが可能です。例えば、ランドリールームと廊下やリビングの間にウォークスルークローゼットがあれば、洗濯後に衣類を収納して引き返すことなく別の部屋に移動できるので、スムーズに家事をこなせるでしょう。
・限られた空間を有効活用できる
ウォークスルークローゼットは、通路と収納を兼ねることができることから、狭い家の限られた空間を有効活用したい場合に適しています。扉がないオープンタイプを選べば、圧迫感を感じさせることなく収納スペースを確保できるでしょう。
・ディスプレイを兼ねられる
ウォークスルークローゼットは人目に触れやすいので、見せる収納として活用することも可能です。お気に入りの衣類をきれいに並べることで、ショップのような空間を演出できるでしょう。
・通気性が良く湿気やカビ対策になる
ウォークスルークローゼットは2方向に開いていることから、通常のクローゼットより空気が通り抜けやすく通気性が良いという特徴があります。湿気が溜まりにくいので、カビ対策としても有効です。
ウォークスルークローゼットのデメリット
・人が通るスペースを確保する必要がある
ウォークスルークローゼットには、人が通り抜けられるだけの通路を確保する必要があります。一般的に成人が通るために必要な通路幅は最低60㎝といわれています。そのため、収納スペース以外に60㎝程度の幅を確保しなければなりません。
通路を兼ねられるとはいえ、普通のクローゼットよりスペースが必要になることはデメリットといえるでしょう。
・ペースに対して収納量が少ない
ウォークスルークローゼットは通路を確保する必要があることから、使用するスペースに対して収納量がやや少なくなるというデメリットがあります。
収納を予定していた衣類などが収まりきらないという事態を防ぐためにも、家を設計する段階から家族全員の持ち物の量に合わせた収納スペースを計画することが大切です。
・来客時に人目が気になる
生活動線上にウォークスルークローゼットを設けた場合、来客の際に人目が気になる可能性があります。他人に見られたくない場合は、目隠しを設ける、来客動線に入らないように配置するなどの工夫をするとよいでしょう。
・設置場所に注意が必要
収納は、設置場所によっては、使い勝手が悪くなります。特にウォークスルークローゼットは通り抜けなければならないため、配置を間違えると家の動線に影響が出て生活しにくい家になってしまう可能性もあります。設置場所を決める際は、何度も動線のシミュレーションをしながら慎重に検討することが求められます。
・水回りに近い場合は湿気が気になる可能性がある
洗面所やランドリールームのような水回りの近くにウォークスルークローゼットを設置した場合、洗濯した衣類をしまうのが楽になるというメリットがある反面、湿気が気になる可能性があるという点に注意が必要です。
最近の住宅には24時間換気システムが義務付けられていることや、ウォークスルークローゼットは2方向に出入口があり通気性に優れていることから、衣類が湿り気を帯びることはないかもしれません。それでも水回りに近いとどうしても湿度が高くなりがちなので、湿気に弱い革製品や使用頻度の低い衣類などはカビが生えてしまう可能性があるでしょう。
まとめ
ウォークスルークローゼットを自分のライフスタイルに適した場所につくることで生活の質を高められ、生活で困っていることや、住まいについて改善したい点を解決してくれるかもしれません。
ウォークスルークローゼットの機能性を踏まえて、使い方を検討してみてはいかがでしょうか。
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