【賃貸の防災・防犯】「もしも」に備える!一人暮らし・二人暮らしの安心安全術
「賃貸物件だから、防災や防犯対策は限界がある…」「一人暮らしだけど、何から手をつけたらいいか分からない…」
近年、自然災害の激甚化や犯罪の手口の巧妙化は、私たちの暮らしに不安をもたらしています。特に、設備や構造の変更が難しい賃貸物件に住む方、初めて一人暮らしや二人暮らしを始める方にとって、「もしも」の時の備えは、切実な問題ではないでしょうか。
「備えあれば憂いなし」という言葉があるように、災害や犯罪から身を守るためには、日頃からの準備と意識が不可欠です。しかし、賃貸物件ならではの制約がある中で、どのような対策が有効なのでしょうか?
本コラムでは、賃貸暮らしだからこそ知っておきたい「防災」と「防犯」の具体的な対策について徹底的に解説します。今日から実践できる手軽な工夫から、物件選びの重要なチェックポイントまで、あなたの「安心安全な暮らし」をサポートするための情報を詰め込みました。これで、不安を安心に変え、毎日を心穏やかに過ごせるはずです!
なぜ賃貸暮らしで「防災・防犯」が重要なのか?
賃貸物件は、持ち家と異なり、建物自体の構造を変えたり、大掛かりな設備を導入したりすることが難しいという制約があります。そのため、個人でできる対策や、物件選びの段階での見極めが非常に重要になります。
賃貸ゆえの制約と対策の必要性
- 原状回復義務: 壁に穴を開ける、構造を変えるなどの大規模なDIYは原則NG。
- オーナーの判断: 建物の耐震性強化や大規模な防犯設備の導入はオーナーの判断に委ねられる。
- 流動的な住民: マンションやアパートでは人の入れ替わりが多く、住民の顔が見えにくい場合がある。
これらの制約があるからこそ、賃貸暮らしに合わせた賢い防災・防犯対策が求められます。
災害対策編:賃貸でも命と財産を守る!「もしも」の備え
地震、台風、豪雨、火災など、日本に住む限り災害リスクは避けられません。賃貸物件でもできる具体的な対策を見ていきましょう。
(1) 物件選びの防災チェックポイント:契約前の確認が命運を分ける
住み始める前に、以下の点を必ず確認しましょう。
- ハザードマップの確認:
- 住もうとしている物件が、地震、津波、洪水、土砂災害などのハザードマップ上でどのようなリスク地域に位置しているかを確認しましょう。市区町村の公式サイトで公開されています。
- 特に河川の近くや低地、急傾斜地の隣などは要注意です。
- 建物の耐震性:
- **新耐震基準(1981年6月1日以降の建築確認)**に適合しているかを確認しましょう。旧耐震基準の建物は、大地震で倒壊するリスクが高いとされています。
- 建物の構造(木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造など)によっても特性が異なります。
- 避難経路の確認:
- 物件から最寄りの**避難場所(指定緊急避難場所)**までの経路を実際に歩いて確認しましょう。夜間の安全性や、障害物の有無も見ておくと良いです。
- マンションやアパートの場合、非常階段や屋上への避難経路、消火設備の位置なども確認しておきましょう。
- 管理体制:
- 分譲賃貸マンションなどでは、管理組合が災害時のマニュアル作成や備蓄品を準備している場合があります。管理会社に確認してみましょう。
(2) 賃貸でもできる地震対策:家具の転倒防止と安全な空間確保
大きな揺れで最も危険なのは、家具の転倒や移動、ガラスの飛散です。
- 家具の転倒防止:
- 突っ張り棒: 天井と家具の間に設置して固定します。家具の奥行きや天井の強度に合ったものを選びましょう。
- L字金具(ネジを使わないタイプ): 冷蔵庫などの家電には、粘着テープで固定するL字金具が有効です。
- 粘着マット・ジェルパッド: テレビや棚の底に敷くことで、横滑りを防ぎます。
- 家具の配置: 寝室では、倒れてくる可能性のある家具(タンス、本棚など)を枕元から離して配置しましょう。可能な限り、背の低い家具を選ぶのもポイントです。
- ガラス飛散防止フィルム: 窓ガラスに貼ることで、地震や台風でガラスが割れても破片が飛び散るのを防ぎ、ケガのリスクを減らします。UVカットや遮熱効果があるものもあります。
- 重いものは下段に: 本棚や食器棚など、重いものは下段に収納し、重心を低く保ちましょう。
- 非常用持ち出し袋の準備:
- 防災リュックは、すぐに持ち出せる場所に置いておきましょう。
- 中身は、水、食料(3日分推奨)、簡易トイレ、懐中電灯、携帯ラジオ、モバイルバッテリー、常備薬、現金、身分証のコピーなど。
- 賃貸の収納スペースを考慮し、コンパクトにまとめるのがポイントです。
- 定期的に中身の点検と消費期限の確認を忘れずに。
(3) 火災対策:初期消火と避難経路の確保
賃貸だからといって油断は禁物です。
- 住宅用火災警報器の設置確認: 消防法で設置が義務付けられています。正常に作動するか定期的に点検しましょう。電池切れに注意。
- 初期消火の準備: 小型消火器や、火災時に水に浸して使うタイプの消火シートなどをキッチンに常備しておくと安心です。
- たこ足配線の危険性: コードが絡まったり、埃が溜まったりすると発火の原因になります。容量オーバーにも注意し、定期的に清掃しましょう。
- 避難経路の確保: 家具などで通路を塞がないようにし、玄関や窓からの脱出経路を常に確保しておきましょう。ベランダに避難経路を示す避難ハッチがある場合は、その上に物を置かないようにしましょう。

防犯対策編:「狙われない家」にするための賢い工夫
一人暮らしや二人暮らしの賃貸物件は、空き巣や不審者に狙われやすいと言われることもあります。しかし、賃貸でもできる対策でリスクを大幅に下げることが可能です。
(1) 物件選びの防犯チェックポイント:セキュリティ設備と周辺環境
契約前に、以下の点をしっかり確認しましょう。
- オートロック・モニター付きインターホン: 不審者の侵入を物理的に防ぎ、来訪者を映像で確認できるため、安全性が格段に上がります。
- 宅配ボックス: 不在時でも荷物が受け取れ、宅配業者を装った不審者の侵入を防ぐ効果もあります。
- 窓の種類と施錠数:
- 掃き出し窓(ベランダへの大きな窓)や面格子がない窓は、狙われやすい傾向があります。
- 窓に補助錠が設置されているか確認しましょう。自分で追加することも可能です。
- サッシのクレセント錠だけでなく、上部に補助鍵があるかなどもチェック。
- 階数: 1階は侵入しやすいというイメージがありますが、実は最上階も狙われやすいことがあります(屋上からの侵入リスク)。2階以上で、かつ高すぎない階層が比較的安全とされることも。
- 周辺環境:
- 街灯の有無と明るさ: 夜間でも明るく、人通りがある場所が安全です。
- 死角の有無: ゴミ捨て場や集合ポストの裏など、不審者が隠れやすい死角がないか確認しましょう。
- 最寄りの駅やバス停からの距離と道のり: 夜遅く帰宅する際、明るく人通りが多い道を選ぶことが重要です。
(2) 賃貸でもできる防犯対策:手軽なアイテムでセキュリティ強化
大がかりな工事ができない賃貸でも、手軽に導入できる防犯グッズはたくさんあります。
- 補助錠・窓用アラーム:
- 補助錠: 窓のサッシに挟むタイプや、ドアに挟む簡易的なタイプなどがあります。侵入に時間がかかると、泥棒は諦めやすいと言われます。
- 窓用アラーム: 窓が開くと大音量のアラームが鳴り響くタイプ。防犯効果は高いです。
- ドアスコープカバー: ドアスコープから室内を覗かれたり、工具で外されて鍵を開けられたりするのを防ぎます。
- サムターン回し対策: ドアの内側のつまみ(サムターン)を外から回されて開錠されるのを防ぐカバーやプレートを設置しましょう。
- 防犯フィルム: ガラス飛散防止フィルムと同様に、窓ガラスに貼ることでガラスを割られにくくし、侵入に時間をかけさせます。
- 防犯砂利: 庭やベランダに敷くことで、踏むと大きな音が出るため、侵入者が嫌がります。
- ダミー防犯カメラ: 視覚的な威嚇効果があります。本物と区別がつかない精巧なものを選びましょう。
- スマートロック(工事不要タイプ): ドアに貼り付けるだけで既存の鍵をスマート化できるものもあり、鍵の閉め忘れ防止や遠隔操作が可能です。
(3) 日常生活での防犯意識:油断しないことが最大の防御
日々のちょっとした意識が、犯罪から身を守ることに繋がります。
- 洗濯物の干し方: 一人暮らしの女性は、男性物の下着を一緒に干したり、外から見えにくい場所に干したりするなど、性別を特定されない工夫をしましょう。
- 郵便物・宅配物の管理: ポストに郵便物を溜めない、宅配ボックスを積極的に利用するなど、不在を悟られないようにしましょう。
- SNSでの情報発信に注意: 旅行中であることを発信したり、部屋の間取りがわかる写真をアップしたりするのは危険です。
- 来訪者の確認: 不審な訪問者には安易にドアを開けず、モニターやドアスコープでしっかり確認しましょう。身分を名乗っても、玄関ドアチェーン越しに確認するなどの慎重さが必要です。
まとめ:賃貸でも「安心」は手に入る!
賃貸暮らしだからといって、防災や防犯を諦める必要は全くありません。物件選びの段階でしっかりとリスクを把握し、住み始めてからも手軽にできる対策を地道に実行することで、あなたの住まいは格段に安全な場所になります。
ハザードマップの確認、建物の耐震性チェック、家具の転倒防止、非常用持ち出し袋の準備。そして、オートロックやモニター付きインターホンの物件選び、補助錠や防犯アラームの活用、日々の用心。これらは、どれも「もしも」の時にあなたと大切な人の命と財産を守るための、非常に重要なステップです。
「賃貸だからこそ」できる工夫を最大限に活かし、不安を安心に変えましょう。安全で心穏やかな毎日を送るために、今日からあなた自身の「防災・防犯マスター」になってみませんか?
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