後悔しない子供部屋の作り方!ポイント解説
家を建てる際に、頭を悩ませがちなのが子ども部屋の間取りやレイアウトではないでしょうか。
子どもの人数や置きたい家具、ライフスタイルなどによっても、必要な広さや最適なレイアウトは異なります。また、子どもの独立後を見据えてプランを立てることも重要です。
今回は、後悔しない子ども部屋の作り方について解説します。
兄弟・姉妹で子ども部屋を使うときのレイアウトについても触れているので、これから計画を立てる際にぜひ参考にしてください。
子供部屋に必要な広さは?
子ども部屋の広さは、4.5畳~6畳程度が一般的です。2人兄弟の場合は個室を2部屋用意するか、8畳~10畳程度の1部屋をシェアするのもよいでしょう。子ども部屋にはベッドや学習机、本棚などを設置することが多いですが、4.5畳の広さがあれば必要最低限のアイテムはレイアウトできます。6畳の広さがあれば、友達を数人呼んでも遊べるスペースを確保できるでしょう。
子ども部屋の役割は、子どものプライバシーを守ることや精神的な自立を促すことです。快適ささえ備わっていれば、そこまで広さを重視する必要はありません。いつか子どもが巣立つことを考えると、最低限の広さがあれば十分といえます。
- いつから子供部屋を与えるべき?
子ども部屋を与えたタイミングを調査したアンケートによると、実に半数以上が~8歳と回答したとのこと。7歳~8歳(小学校低学年)が37%と、最も多い結果となりました。
7歳~8歳の時期に子ども部屋を与えた理由としては「小学校に上がるタイミングで勉強机などを購入したから」「小学生になったタイミングで子どものプライベートも必要と思ったため」などがあげられています。
家族構成やライフスタイルなどに合わせて、子ども部屋が必要だと思うタイミングを検討してみましょう。
【年齢別】子供部屋を与える目的
3歳まで
3歳までは基本的に寝るときも日中も親と一緒に過ごすため、子ども部屋が特別必要なわけではありません。目を離すと危険なときもありますし、まだほとんどの子は一人では寝られませんよね。
将来的にその部屋を子ども部屋にする、子どもの荷物を置いておく部屋としての認識で良いのではないでしょうか。
4歳~6歳
小学校に入学する前の幼児期も一人で過ごす時間はほとんどなく、寝るときも親と一緒の子どもが多い年齢なので、子ども部屋の必要性はまだ薄いでしょう。
すでに部屋を用意できる状態の場合は、幼稚園・保育園の荷物やおもちゃを片付けておく部屋として扱うと良いかもしれません。
部屋を与えておけば、自分のものは自分で片付ける習慣も身に付きやすくなります。
小学校低学年
小学校低学年は、子どもの自立心が育っていく時期です。
これまではリビングで勉強していた子や、親と一緒に寝ていた子が自ら「部屋がほしい」と言い出すこともあります。自分でやってみたいと感じる気持ちを尊重して、子ども部屋を与えるのも良いかもしれません。
子ども部屋を与えるなら、学校で使う荷物や自分のものは部屋に置き、自分で管理させるのがおすすめです。また、寝るときは親と一緒にするなど、少しずつ距離を離すと良いでしょう。
小学校高学年
小学校高学年になり思春期に近づくと、親に秘密を持ったり、一人になりたがったりし始めます。親としては少し寂しいかもしれませんが、子どものプライバシーを尊重してあげるよう心がけたい時期です。
そのため、子どもが一人で過ごす空間としての子ども部屋を作る必要性が出てきます。一人で好きなことをして過ごすことが楽しい時期でもあり、部屋にこもることも増えてくるでしょう。
また、中学受験をする場合は、一人で集中できる勉強部屋が必要になります。
中学生
思春期や反抗期を迎える中学生になると、一人で落ち着ける空間が必要になるため、自分の部屋の必要性が高まります。
部屋にこもりがちになりますが、そのような時期なので見守ってあげましょう。また、宿題や予習・復習など普段の勉強のほかに、テスト勉強や受験勉強もするようになるため、小学校の頃よりも勉強時間が増えていきます。
プライバシーに配慮して、部屋の掃除や片付けは本人に任せるのがおすすめです。
- 子供部屋のレイアウト
子ども部屋の広さによって、設置できる家具やフリースペースのゆとり具合も変わります。
兄弟姉妹の人数によっても最適な広さは異なるため、家族構成も加味して間取り・レイアウトを検討してみましょう。
【4.5帖のレイアウト】
4.5畳は狭いというイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、ベッドが1畳、机が0.5畳、収納が1畳と想定すると2畳ほどのフリースペースが残ることになります。
室内がコンパクトなので、必要なものにすぐ手が届く距離感です。また、スペースが限られているため、片付けの習慣も身に付きやすいでしょう。所有物が増えてきたときは、ロフト収納やシステムベッドなど、縦の空間に収納スペースを作る必要があります。
居室が狭いと感じる場合は、子ども部屋以外にスタディコーナーやファミリークローゼットをプンラニングするなど、共有スペースを活用するのもよいでしょう。
【6帖のレイアウト】
6畳は大人の居室としても使える広さで、子どもが成長したあとも快適に過ごしやすい間取りです。子どもが小さいうちは、2人部屋としても問題なく使えます。
ベッドや勉強机、本棚のほかにソファやテレビなどを設置することも可能です。クローゼットに入りきらない所持品がある場合は、収納棚などをレイアウトするのもよいでしょう。
ただし、テレビなどの娯楽品が子ども部屋にある場合、個室にこもりがちになる可能性があります。ある程度の年齢に達するまでは共有スペースを充実させて、家族と過ごす時間を確保してもよいでしょう。
【8帖のレイアウト】
8畳の広さになると、小さい子どもであれば走り回って遊べる程度の余裕があります。室内用の遊具を設置してプレイルームとして兼用するのもよいでしょう。
収納棚をレイアウトしても余裕があり、ソファやハンモックなどのリラックススペースを設置するという方法もあります。
子どもが小さいうちは2人で使い、ある程度の年齢に達したら間仕切り壁や引き戸を設置して、個室にリフォームすることも可能です。今は一人っ子でも将来的に子どもが増える予定があれば、あらかじめ広めの子ども部屋を1部屋作っておくとよいでしょう。
- 兄弟・姉妹で子供部屋を使う時の間取り・レイアウト
兄弟・姉妹で使う子ども部屋を作るには、まず個室にするか大きな1部屋を分けて使うかで迷う方が多いでしょう。
それぞれおすすめの広さやレイアウトを紹介します。
【個室で分ける】
将来を見据えてはじめから個室で分ける場合は、4.5畳前後のコンパクトな間取りで問題ないでしょう。個室が必要ないうちは、1部屋を寝室・1部屋を勉強部屋にするなど、目的別にレイアウトするのもおすすめです。
3人以上の場合は人数分個室を作るのもよいですが、同性の兄弟・姉妹は1部屋をシェアするという方法もあります。いずれにしても、子どもたちがいずれ独立することを考えると、そこまでの広さは必要ないでしょう。
居室が狭く感じるときは、共有スペースにスタディコーナーや収納スペースを確保することで、家族とのコミュニケーションを取る機会にもつながります。
【大きな1部屋を仕切りで分ける】
最初に大きな1部屋を共有で使用して、必要なタイミングで個室に仕切るという方法もあります。広さとしては8畳~10畳程度あったほうがよいでしょう。
子どもが小さいうちは広い空間で遊んだり勉強したりと、兄弟で時間を共有して絆を深めるうえでも理想的な間取りです。将来的には個室に仕切ることを見据えて、あらかじめ照明や窓、ドア、クローゼットなどを人数分設置しておくとよいでしょう。
子ども部屋を仕切るには、以下のようにさまざまな方法があります。
・リフォームで壁を施工してもらう
・二段ベッドや本棚などの家具で仕切る
・ウォークインクローゼットで仕切る
・カーテンやパーテーション、ロースクリーンなど簡易的な仕切りを設ける
・可動式間仕切りを設置する
しっかりと壁を施工する場合はリフォーム費用がかかりますが、家具やカーテン、パーテーションなど、簡易的に仕切る方法もあります。
兄弟の関係性や性別、予算などを総合して、最適な仕切り方を検討してみましょう。
- 子供部屋を作る際の注意点
【子供の独立後のことも考慮する】
子ども部屋を作るときは、ついつい子どもだけを中心にプランを立ててしまいがちです。
しかし、子どもは20年ほどで独立するのに対し、両親はその先何十年と住み続けることになります。大規模なリフォームや建て替えなどをする可能性もありますが、子どもが巣立ったあとに子ども部屋をどうするのかも考えておきましょう。
例えば、以下のような使い方があります。
・リビングと一体化する
・書斎にする
・夫婦の寝室を分ける
・趣味の部屋にする
・ゲストルームにする
上記のほかにも、間取りによってはさまざまな使い道があります。
【使う前から物置部屋にしない】
子どもが小さい間は、個室を使わない期間が長くなることもあります。
使っていない子ども部屋を物置部屋にしてしまうと、いざ必要になったときに片づけるのが大変です。
学校で使うものや子どもの所持品だけを収納し、自分で管理する習慣を身に付けてもらうなど、使い道を検討してみてください。
ありがちな後悔・対処法
【オープンな子供部屋を後から仕切るのが面倒】
子ども部屋を後から仕切る場合、壁を施工してもらったり、ベッドや本棚などの家具を使ったりとさまざまな方法があります。
リフォームは大変ですが、パーテーションなど簡易的な仕切りであれば、比較的簡単に設置できます。また、最初から可動式間仕切りを導入している場合は、後から仕切りを設ける必要もなくなります。
【スタディコーナーと子供部屋をうまく活用できなかった】
スタディコーナーと子ども部屋を設けた場合、バランスよく使えないこともあります。
例えば、スタディコーナーで勉強する習慣が身に付いて、子ども部屋が寝るだけのスペースになってしまうこともあります。また、スタディコーナーを使わずに、個室で勉強するのを好むケースもあるでしょう。部屋の使い方は子どものスタイルに合わせて、もし有効活用できないスペースがある場合は後から別の使い道を検討すれば問題ないでしょう。
【リビングの上に子供部屋を作ったら足音がうるさかった】
子どもが小さい間は、走り回って遊ぶ機会も多いでしょう。リビングは家族のほかにお客様が滞在する可能性があるため、真上に子ども部屋を配置するのは避ける方が無難です。
ハウスメーカーに相談すれば、子ども部屋の配置についてもアドバイスしてもらえます。一から自分でプランニングする注文住宅の場合は、騒音問題も含めて子ども部屋の最適な場所を検討してみてください。
まとめ
今回は、後悔しない子ども部屋の作り方について解説しました。子ども部屋の一般的な広さは4.5畳~6畳です。2人以上の兄弟の場合は、8畳~10畳程度のオープンな部屋を仕切って使うのもよいでしょう。
子どもが独立することを考えると、コンパクトな個室で十分です。ただし、何を置くかによっても必要な広さが変わるため、まずはどんな家具やアイテムを配置するか検討してみましょう。
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