カーポートとは?正しい選び方、種類、値段、注意すべき点を解説

カーポートを備えたいけれど、正しい選び方や注意点は?最近はどんな種類があって値段はどのくらいなの? 2台~3台と置くことはできる? 雪にも強いカーポートってある? そんなカーポートを選ぶ際に気になるさまざまな疑問について解説します!
ガレージとの違いは?
カーポートとは、屋根と柱だけの簡単な車庫のこと。壁で覆うガレージと区別して使われます。車を停めた際に車の横や後ろに壁がないため、乗り降りや荷物の積みおろしがしやすいのが特徴です。
カーポートのメリット
・雨から守る
カーポートを設置すると、当然雨風から車を守ってくれます。
そのため、ワックスや洗車等お手入れの手間が省くことができ、愛車のピカピカの状態を維持してくれます。
・雪から守る
雪や霜の影響が減ることにより、朝の貴重な時間の霜取りや雪下ろしの手間を省略することができます。
・紫外線から守る
カーポートの屋根材であるポリカーボネート板やセッパン屋根材は紫外線をほぼ100%カットします。
そのため車にとって有害な紫外線をカットすることにより、塗装の劣化を防ぐことができます。
・雨のときでも乗り降りが楽
車からの乗り降りの際でも雨に濡れることがないので、荷物が多いときでも安心して乗り降りすることが可能になります。
・車内温度の上昇を防ぐ
夏の強い直射日光から車を守ってくれるので、車内温度の上昇を防ぎます。燃費向上にもつながります。

カーポートは建蔽率(建ぺい率)にふくまれる?
カーポートは建ぺい率の緩和を受けられる場合が多い
カーポートを含む「自動車車庫」は建築面積の対象になります。つまり、建物+自動車車庫=建築面積が、その土地に定められている建ぺい率(土地の面積に対して建物が占める面積)に収まるようにしなければいけません。
一定の条件を満たせば緩和措置を受けられる
しかし下記の一定の条件を満たせば、自動車車庫部分の面積の一部(下記図参照)を算入しなくてもよいという緩和措置があります。そのため、多くのカーポートではこの緩和措置を受けられます。ただし自治体により詳細が異なる場合もあるので、詳しくは施工会社や各自治体に確認するようにしましょう。
緩和を受けられる条件
・柱の間隔が2m以上
・天井の高さが2.1m以上
・外壁のない部分が4m以上
・地階を除く階数が1であること
カーポートを選ぶ前に確認するべき3つのポイント
【車のサイズを確認する】
まずはお持ちの車のサイズを確認してください。
これがカーポート選びの第一歩となります。
車種により車のサイズは大きく異なるため、お持ちの車のサイズを確認することを推奨します。
【カーポートに停める車の台数を確認する】
カーポートは大きく分けて、1台用・1.5台用・2台用・3台用・4台用の計5種類のサイズバリエーションがあります。
お持ちの車の台数によって選び方が異なるため、カーポートに停める車の台数を事前に決めることを推奨します。
ここで注意するべきことは、現在の車の台数だけではなく、将来の所有予定の台数も考えなければならないということです。
カーポートを長くお使い頂く中で、生活環境は多少なりとも変動していくものです。
将来的に車の所有数が増加するのであれば、カーポートサイズも大きくしないといけません。
将来の所有台数を考えることも、カーポート選びに必要なことです。
カーポートの種類にはどんなものがある?
デザイン面でいえば、構造がシンプルで比較的安価なタイプから、住宅とのデザインの調和を図れるタイプ、趣味の空間としても活用できるガレージタイプまで、実にさまざまなカーポートがあります。
柱の位置も、左右どちらか片側・両側・後ろがあり、屋根のデザインも平板やラウンド、透明などいくつもあります。
カーポートに用いられる柱や梁など構造体の素材は、主に下記の素材があります。
カーポートに用いられる構造体の素材
アルミ
最も使われている素材。軽くて丈夫で、錆びにくいため長く使うことができます。
スチール
丈夫でアルミより安価ですが、錆びやすいので、塗装など防錆対策が必要です。
またカーポートに用いられる屋根の素材は、主に下記の素材があります。
カーポートに用いられる屋根の素材
ポリカーボネート
最も使われている素材。プラスチックの板で、弾力性に富み、熱にも強く、強度もあって劣化しにくいとメリットがたくさんあります。また色やカタチのバリエーションも豊富です。
アルミ
軽くて丈夫、錆びにくい素材です。柱と併せてアルミで統一するとデザイン性も高くできます。
スチール
スチールの板を折板(せっぱん・折り曲げた板)にすることで強度を高められるので、豪雪地帯などで用いられます。
アクリル、塩化ビニール
かつて使われていましたが、どちらも劣化しやすいという欠点があるため、現在ではあまり使われていません。
カーポートの値段の目安は?
カーポートの値段はメーカー各社により異なるほか、停める台数や耐風圧・耐積雪強度などの違い、デザイン、素材によって異なります。また忘れてはならないのがカーポート本体の価格以外に施工費用が必要だということ。そのため敷地条件や施工会社によっても異なるので、詳しくは施工会社に見積もりをもらって確認するようにしましょう。
まとめ
カーポートの選び方についてご説明させて頂きました。
カーポートは多くのメーカーから多くの商品が販売されています。商品によって、デザイン・サイズ・強度、そして価格等バラバラです。
これを見て頂いて、少しでもカーポートの商品選びの参考にしていただければ幸いです。
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