コンテナハウスって一体どんなもの?

インダストリアルでモダンな外観から、住宅、ガレージ、ショップやカフェなどに活用されている「コンテナハウス」。普通の住宅を建てるよりもおしゃれで安価、手軽なイメージがあるかもしれませんが、実際はどうなのでしょうか?
コンテナハウスとは?
コンテナハウスは、コンテナを利用して作られる住宅や建物のこと。日本のコンテナハウスに主に使用されているのは居住用に作られたJIS規格コンテナですが、これは海風にさらされながら大量の荷物を運ぶ用途で作られている海洋輸送用コンテナを建築基準法に適合させたもの。海洋輸送用コンテナと同じく、耐久性があり積み重ねが可能です。一般的な木造建築に比べて建築速度が速く、安価で、移動も可能なことから、災害時の仮設住宅としても注目されています。また、アメリカンでインダストリアルな外観にもファンが多く、店舗、宿泊施設、自宅として選択されることも増えてきました。
コンテナが持つ頑丈さ・移動性を住居に転用できる
世界中に荷物を輸送するため、さまざまな規格をクリアしたコンテナ。重量鉄骨でできた躯体はあらゆる環境で荷物を守るための耐久性や耐火性を備えており、世界中の貨物船や主要道路はコンテナを輸送することを想定して作られています。コンテナに住むということは、輸送業界が持つ「頑丈な箱に荷物を入れ効率的に移動する」基盤を活用できるということ。災害の多い日本での暮らしに相性が良いとも考えられます。
コンテナハウスのメリット
・料金が安い&工期が早い
なんといってもコンテナハウス最大のメリットはその安さ・経済性です。費用は中古海上コンテナであれば10万未満から、建築確認対応コンテナでも100万未満から入手ができます 。
また躯体自体が出来上がっているので運んで組み立てる、ということが可能なので、通常の建築と比べ工期が非常に短いのも特徴です。
・組み合わせの自由度が高い
また加工によって組み合わせができ、広い空間を作ったり、2階建てにしたりといった様々な空間作りが可能です。店舗、事務所、ガレージ、また災害時の避難住宅にと幅広い用途で活用されています。コンテナは言わば“巨大な建材”といえ、アイデア次第で今まで見たこともないようなデザインの建築物を作ることもできます。
・コンテナ自体の造形的な魅力
コンテナはそれ自体が無骨でかっこいい、と思う方もたくさんいます。
自宅のガレージやオシャレなショップ、オフィスやモールなどで使われるのはそのためです。また、塗装や外壁を工夫することでいろいろな見栄えにカンタンに変えることができ、カスタマイズができるのも大きな魅力です。遊び心がある方ほど好まれるかもしれません。

コンテナハウスのデメリット
・熱がこもりやすい
まずコンテナの特性として基本的には「鉄の箱である」ということが挙げられます。素材が鉄なので当然熱すると熱くなります。
倉庫利用などで断熱材を使わない場合などは内部の温度上昇について注意する必要があります。
ただ、このデメリットは限定的で、あくまで「コンテナをそのままの状態にした場合」の話です。
・設置場所が限られる
コンテナのメリットとして経済性が挙げられましたが、コンテナの経済性は「すでに躯体として完成している」ことでそのメリットが享受できるのですが、逆にいうと「そのままの形で運んで設置しなければならない」ため、設置場所にある程度空間がなければならない、という制約があります。
設置場所の空間はもちろん、前面道路や設置場所までの道のりなどで大型トラックが通れるかどうかや、設置場所においてクレーンが使えるように電線などがないか、などの事前確認が必要になります。
コンテナの種類(サイズ)
コンテナは長さによって区別するのが一般的で、20FT(フィート)(約6m)と40FT(約12m)に分かれます。幅はいずれも同じですが、高さのある「ハイキューブ」という形もあり、通常(約2.6m)よりも30cmほど天井が高くなっています。通常サイズと同様、居住用として使用可能。一般的なコンテナの外寸と内寸は以下の通りです。製造する会社によって若干の差異があります。
コンテナハウスを建てる際にかかる費用
実際にコンテナハウスとして住めるようになるには、コンテナ自体の費用だけでなく、土地代、輸送費、工事費、改装費が必要になります。
土地の確保
コンテナハウスに住む第一条件として土地がなくてはどうにもなりません。土地の値段もピンからキリですが、20フィートのコンテナで4.5坪、40フィートのコンテナで9坪になってきます。立地さえ選ばなければ、土地の確保は難しくないでしょう。
ただ注意しなければならないのが設置時の条件です。コンテナハウスを建てる際は通常コンテナをトラック等で運び、クレーンで釣り上げて設置しますが、その際に電柱や電線、木などが周りにあると設置の邪魔となり、設置自体ができない、ということになりえます。
またトラック自体が搬入可能な道幅も必要になります。
コンテナの輸送
輸送距離にもよりますが、20フィートのコンテナで4万円〜15万円、40フィートのコンテナで7万円〜25万円となります。ATS, Japanでは輸送費も見積もりの際にお出しできますので、安心してご依頼いただくことが可能です。
工事費
コンテナは輸送用やガレージ、倉庫として使用されることが多いですが、実際に事務所や店舗、住宅として使用するには快適に過ごすためにも電気配線工事や水道設備、エアコンの設置などが必要になります。
窓や空調設備の取り付け、水道などのライフラインを敷くための工事が必要になってきます。大きさで多少費用も変わってきますが、約15万円〜50万円の工事費が必要になってきます。コンテナ同士の連結工事が含まれると現場での施工が必要となるため、さらに費用がかかります。
内外装費
コンテナは鉄製なので、頑丈ですが断熱性はありません。なので、夏は暑く冬は寒い。それに、サビの心配もあります。ですから、「ハウス」にするには断熱処理やサビ防止のコーティングが必須になります。それは、建築用に製造されたコンテナも同じです。
仮にマンション並みの気密性と断熱性を持たせようとすれば、相当なコストがかかることになるでしょう。少なくとも、最低限の居住性を持たせるためのコストは必要になります。
実際にどこまで追求するかは用途などで変わってきますが、約10万円〜50万円必要になってくるでしょう。
コンテナハウス完成にかかる費用
ここまで説明した輸送費、工事費、改装費を単純に合計しただけでも、20フィートで80万円、40フィートで100万円必要になります。ここに土地代、ライフライン(トイレ・ベッド・風呂)などを含むため運良く安く土地が手に入っても300万円は必要になってきます。
業者に頼まず自らの手でコンテナハウスを建てるのは非常に難しいので、コンテナ自体を購入して内装だけ別にする、などの工夫が必要になるでしょう。
コンテナハウスの耐用年数
コンテナハウスの耐用年数は具体的には定められていません。
一説には一般的な海上コンテナでも50年くらいは持つ、と言われていますがメンテナンスや設置場所の状況にもよる場合が多く、一概には言えません。
数年に一度塗装をやり直したりするなどメンテナンスを行えばコンテナハウスでも数十年は充分に持つでしょう。塩害が多い地域(海岸沿いなど)に設置した場合はもっと短くなる可能性もあります。
コンテナハウスに固定資産税はかかるの?
コンテナハウスは「建築物」と定められているため、固定資産税の対象となります。 評価額の目安は建築費用の50%~70%程度ですので、仮に300万円のコンテナハウスであれば、一年間に21,000円~30,000円程度の固定資産税が必要となります。
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