間口の意味とは?間口が狭い家づくりのポイントを解説!

家探しをはじめると「間口」という言葉を耳にすることがあります。
なんとなく知っている言葉かもしれませんが、実際に何を指すのか知っていますか?
間口とは何か、間口は建てる家にどう影響するのかなど、コラムにてご紹介!
「間口」の意味とは何か?
「間口」とは土地(敷地)が道路(公道)に接している部分を指します。
住宅を建築・購入する際は土地(敷地)の形状や大きさに意識がいきがちですが、土地(敷地)形状で建築を可能にする配置やデザインが決まってしまいます。
土地形状の把握のため、土地(敷地)を購入する際に確認したほうがよい重要なポイントとして、接道の箇所数と間口の幅が挙げられます。
まず、間口を考える際に敷地にはどのような形状(接道)パターンがあるか確認しましょう。
一般的な四角の敷地に対し、
① 1辺が接道 3辺が隣地に接する敷地
大半の住宅はこのケースで1辺全体が接道していれば問題ありませんが、敷地が奥まって敷地内通路が接道するケース(以下、旗竿地)があります。
② 2辺が接道 2辺が隣地に接する敷地
角地のケースと敷地を道路に挟まれたケースがあります。
2以上の道路に接道している場合、建ぺい率(敷地面積に対する建築面積の割合)が緩和されるみなし規定があるので購入者の人気も高くなります。
③ 3辺が接道 1辺が隣地に接する敷地
面積の広い敷地においては、3辺が道路という恵まれたケースもあります。
間口次第では建築不可能な土地に
土地(敷地)に新たに建築する場合、建築基準法では接道義務(建築基準法第43条1項)があり、接道幅(間口の幅)が道路(4メートル以上の公道)に2メートル以上なければなりません。
特に「旗竿地」において間口の幅は重要になり、2メートル未満の敷地では建築不可能となりますので購入時は要注意です。

間口の狭い土地は建てる家にどう影響する?
間取りの選択肢が限られる
間口が狭い場合、間取りプランに制約が出ることがあります。
一般的に接道部分から玄関位置を決めるので、間口が狭い場合、玄関位置は限られます。また、生活に必要な部屋数、採光窓、階段などを最低限配置し、間口方向に必要な耐力壁(※)を確保する必要もあるので、間口が広い家に比べると、設計の自由度は下がるかもしれません。
※耐力壁とは、建物の重さなど縦方向の荷重と、地震や風による横方向の力に対して、建築物を支えるよう設計された壁のこと。構造上バランスよく配置する必要がある
日当たりが悪い
敷地面積にもよりますが、旗竿地は敷地の3~4方向を近隣住宅に囲まれるケースが大半なので、近隣住宅の位置や高さにより日当たりの影響を受けます。
用途地域(建築可能な種類が決まっている)によっては、階数制限があって均一な高さの地域もあれば、マンションなど高い建物が建設されてしまうケースもあります。
将来、近隣にどのような高さまで建築されるかを想定し、建物の配置や窓開口の位置を検討されることをおすすめします。
施工費用の増加
建築工事において間口が狭いと敷地内で作業する「建設重機」が入らないという問題が出てまいります。
駐車場問題
旗竿地でも敷地が広く、マイカー用の駐車場を敷地内や家屋内へ停められれば良いですが、大半は敷地内通路に縦列駐車をすることになり、駐車に対するストレスと通行時の幅に対するストレスを毎日感じることになります。
間口の狭い家のメリット
比較的土地が安い
旗竿地の土地形状がニーズに合わなかったり、建売り住宅の居室配置が気に入らなかったりする場合など買い手を選ぶので、土地(敷地)価格が付近の同じ敷地面積に対し安くなるのが一般的です。
周囲の環境や土地の配置などがニーズに合い、将来売却の予定もない場合は「買い」の物件に変わります。
静かな環境であることが多い
旗竿地は奥まった土地となるため、接道する道路の交通量が多い場合でも近隣住宅が騒音を遮ってくれるケースもあります。
採光窓配置を工夫し、近隣からの日当たりの影響を受けない工夫(設計)ができれば、庭やリビングの部屋内を接道から覗かれる心配がなく、小さな子どもを安心して庭で遊ばせられるメリットがあります。
台風などの通過時も建物に直接当たる風雨は接道面の多い住宅に比べ影響が低くなるメリットもあります。
なお、防犯面に関しては接道から住宅の様子が分かりにくいというメリットと、敷地内では近隣に気づかれにくいというデメリットが混在しますので、特に窓開口に関しては防犯への配慮をしておくと良いでしょう。
間口はどの程度あればOK?
建物を建てるには、隣地からある程度距離をとる必要がある
土地の間口が狭い場合、できるだけ間口いっぱいに建物を建てたいと思うかもしれませんが、希望通りに建てられるとは限りません。
隣地境界との距離については、民法第234条で、建物を建てる場合は建物を境界線から50cm以上離すことになっており、地域によってはそれ以上、隣地境界線から外壁面まで距離をとる必要がある場合もあります。最低でも50cmは離す必要があるので、建てられる家の間口は土地の間口から少なくとも1mは狭くなり、実際はそれ以上距離をとって建てることが多いです。
尚、注意しておきたいのは、古い家や分譲戸建てを建て替えるケース。新築の際、地域の慣例や、家同士の合意の上で隣地から50cm以上離して建てられていないこともあるので、建て替えのときに、元の建物の間口よりも狭い間口の家しか新しく建てられないということもあるそうです。
玄関の幅+居室で6~6.4m程度必要
間口が狭くなると、設計に工夫が必要になってきますが、一般的なファミリーサイズの一戸建てを考えるのであれば、どの程度の間口が必要になるのでしょうか。
玄関の横に居室を配置するような間取りだと、建物の間口は6~6.4m位。隣地とある程度距離を取ることを考えると、土地の間口は8m位必要です。この程度の間口があれば、奥行きにもよりますが、2階建てでも4LDK程度のファミリーサイズの家が建てられると思います。一方、間口が3~4mほどしか取れない場合は、玄関の幅だけで3m程度必要になるので、廊下を設けず、玄関から部屋を通って奥に進んでいくような間取りになります。
また、間口が狭いと駐車場のスペースも気になります。
敷地内に駐車場を設ける場合、間口は玄関+車の幅程度あると、玄関までのアプローチを設けることができるので、人の出入りがしやすくなります。車の大きさにもよりますが、駐車スペースとしては、最低でも1台に対して2.4m程度の幅が必要です。
まとめ
間口が狭いことは制約につながる一方、優先順位を整理して家づくりにのぞめば、土地代のコストメリットを活かしながら、自分のライフスタイルに過不足なくマッチした家を建てるということもできそうですね。
このコラムは徳島県・香川県で新築一戸建てを建築販売する戸建プラザが運営しています。
一棟一棟にコンセプトを持たせたオリジナル住宅ブランド「リラクス」を建売住宅や注文住宅として手が届きやすいリーズナブルな価格でご提供しています。
徳島県、香川県でマイホームをお考えの方はぜひお気軽にご相談ください。
土地さがしや住宅ローンの相談もお任せください。
▶家と土地の相談所 戸建プラザ
https://www.kodate-plaza.jp/
▶コーポレートサイト
https://www.plaza-select.jp/
\こちらのコンテンツもおすすめ/


